2002年度フリーワン(雲取山)[1/2]

3年 中山 有 Nakayama Yu

はじめに

 冬。私は雪山に登らず里ワンをやるのだが、この年は私しか里ワンのメンバーがいないので、一人でニュージーランドのトレッキングに行く(参考:ニュージーランドのトレッキングの記録)ことにした。そこで、体を慣らすためにどこかの山に登りたいと考えた。そこで登ったこともあるし、難しくもないだろうと雲取山を選んだ。やはり雪山の前に体を慣らしたいと考えていた三井君と一緒に行くことになった。あと、テスト期間中だが、受ける科目が2つしかなく、ヒマだからというのもあった。

1日目

2003年2月15日
新宿=JR青梅線奥多摩駅=鴨沢…七ツ石山…小雲取山…雲取山避難小屋(泊)
メンバー:三井(3), 中山(3)
雲取山周辺の地図
1日目コースタイム
鴨沢バス停9:11
9:33
950m付近10:29
10:46
1290m付近11:39
12:13
七ツ石山13:14
13:45
雲取奥多摩小屋14:20
15:01
雲取山避難小屋15:45
19:10就寝

 新宿駅の中央特快の車内でおちあう。電車は立川に着くが、三井君は寝ていた。奥多摩に行くのに高尾で乗り換えだと思ったらしい。忘年ワンとか水根沢谷とかで奥多摩には何度か行ってるのに。立川で列車を待つ間、二人で何を忘れたか話す。私はアイゼンを忘れたことを心配したが、三井君はわかんとサングラスを忘れたことを危惧していた。

 奥多摩駅で丹波行きのバスに乗り換える。混んでいた。七ツ石山と雲取山の登山口である鴨沢でほとんどの乗客が降りた。バス停の前にはトイレがあるが、混雑していたので三井君は谷側に少し下りて着替えていた。里ワンで通りすぎた思い出がよみがえる。ここで追走する車が停まっていてみんな寝ていたので、棄権した三井君(*1)だけ起こそうと思ったが、みんな起こすと悪いと思ってやめたのだ。トイレの前で休み、水を飲んだ。

(*1)2年前のツバクラ参照。怪我しました。

 歩き始めて急な斜面を巻き、集落を抜け、山道になる。遠目に石だか雪の固まったものかわからないものがあったが、雪だった。歩き出しはほとんど雪がなく、プラザンで来た三井君は歩きにくそうだった。車道のある小袖乗越に出てまた山道に入る。ずっと東側の斜面をからむ道でやがてうち捨てられた小袖集落に出た。最後の家を過ぎて一本とる。

鴨沢バス停
鴨沢バス停のトイレで水を汲む。鴨沢バス停で、けっこう人が降りていた。
七ツ石山山頂
1日目はたいへん天気がよかった。三井君のbest of the photographs。七ツ石山山頂にて。

 歩くにはちょうどいい気温で、5℃くらい。休むと寒い。急な登りでもないので、しゃべりながら歩く。ときどき凍っているところがあって、慎重に歩く。道は斜面の西側に移り、また休む。天気はくもりで南アルプスや富士山は見えなかった。七ツ石小屋を通りすぎ、涸れた水場を見る。石尾根に出ると雪がたくさん積もっていた。40cmくらい。鷹ノ巣山がよく見えた。七ツ石山へ登っていくと、七ツ石講の碑と石灯籠と小さな小屋があった。昔は七ツ石山に参る人がいたらしい。

 そこからすぐに七ツ石山の山頂に出た。七ツ石山の山頂は木が刈られ、雪が広がっていて、眺めがよい。ここで三井君がこの山行のベストショットを撮る。雲取山が遠くに見える。雪の上で休むとザックが濡れるので、少し先の露岩で休んだ。雪は多いがザクザクと凍っていて歩きやすい。

雲取山への道
七ツ石山から眺める雲取山。遠い。
小雲取山へ登る
小雲取山へ登る。急坂。

 ブナ坂の鞍部から登り。ゆるく登ったりフラットだったりを繰り返し、ヘリポートを過ぎて雲取奥多摩小屋に着いた。振り返ると七ツ石山からいくらか離れている。小屋の前には武蔵工大の人がいて、なんか卒論のアンケートをしていた。環境情報学科とかいう何やってんのかよくわからない学科の人だった。山のオーバーユースや入山規制などなんかありきたりの質問だった。雲取奥多摩小屋の水場に水を汲みに行くとき、三井君とアンケートについて話したが、彼はオーバーユースを"over youth"と思い(*2)、中高年の登山者数の増加が問題になっているのかと思ったらしい。「いや、中高年の入山を規制するってひどいなって違和感感じたけどさ」と言っていた。なお、水はちゃんと出ていた。

(*2)ここでこの言葉を覚えたので、早速北ア縦走の文中でも使わせて貰っていマス。なお、"over use"であり、入山者数の増加にともなうトイレや登山道の荒れの問題。尾瀬などではマイカー規制などを行なっている。

 小雲取山の登りがしんどい。ここは両側葉の落ちた木が並んでおり、どこかの街道のようだ。これが私の撮った写真のうちのベストショットになった。小雲取山も雪をかぶっており、道標がだいぶ埋まっていた。ここから雲取山へは目と鼻の先。途中、山頂からスキーをしてくる人がいて、三井君がうらやましそうにしていた。同じ人かどうかはわからないが、七ツ石山の登りで土の斜面をスキー板を担いで登っている人がを見かけて、「全然雪がなくてスキー板を持ってきた意味がないけど、置いていくわけにも行かないからしょってるのかな」と話していたので、一枚上をとられた。稜線では土の出ているところはなく、スキーには悪くなさそうだ。

小雲取山のピーク
小雲取山のピーク。積雪は40cmくらい。
雲取山避難小屋
雲取山避難小屋まであと少し。スキーしている人がいた。

 最後に急斜面を登って雲取山避難小屋に着いた。今日はここに泊まる。入ると人数は一人で気持ちよく眠れそうだ。もう16時近いので気象図をとった。小屋には油のようなものが直径20cmくらいの水たまりであって、その構成物質がわからず不気味だった。

 ブキを忘れたので、三井君からフォークを借りてカレーを食べた。他に泊まる人は10人ほどいた。みんな早めに寝るらしく、私たちは寝る前にトイレに行った。キリッとした寒さに針葉樹と月が映える。19時に寝た。

commented by Mitsui