東京工業大学ワンダーフォーゲル部

2001年大雪山縦走[1/5]

3年 佐藤 孝利 Sato Takatoshi
メンバー:佐藤(3), 戸部(3), 三井(2), 八木沢(2)

アプローチ1日目

2001年7月30日
JR上野駅=JR常磐線水戸駅=大洗港(フェリー泊)

 昼12時に部室に集合し、準備してあった荷物をそれぞれ詰める。去年の縦走ではカロメがまるまる盗まれるという悲惨な事態があったが、今回はある程度警戒しそんなことはない(*1)。ただ私は前日徹夜で麻雀を打っていたために、重大な忘れ物をするのだが、それは後で記す。荷物の重さに少しばかりのショックを受けながら、沢パーティーの面々と上野に向かう。18時頃、OBや東京女子大の方々から差し入れを頂く。フェリーが出る大洗港まで電車・バスを乗り継ぐ。途中で待ち時間が多くあるのでカップラーメンなど食料を仕入れる。フェリーで買うと高いのである。

(*1)カギのかけられない部室の机の上に置いていた。この年はカギのかけられる倉庫に入れていた。生協第一食堂の隣にあった旧部室の話である。

 あいかわらず、ワンゲルの活動は行くまでが面倒くさい。登り始めれば面白いのだが、電車・バスの乗り換えは非常に苦痛である。1年の頃は登ることが辛くて、そのため登る前に(無意識に)苦痛を感じるかと思っていた。だが今回の大雪山は相当楽であると言われていて、私も楽であると思っているので、そういうことではない。この苦痛は結局なくならなかったな・・・としみじみ思う。

 フェリーに乗り込み、自分のベッドでしばらく休む。去年は畳の部屋でざこ寝であった(*2)が、今回は一人一人別で、少し寂しい。甲板に集合して沢パーティーと共に飲み会を始める。差し入れも多少消費する。酒は飲みかけにするわけにはいかないので、みんなで回し飲みをして強引に消費する。今考えてみれば、活動の直前に酒で胃腸をいじめることはないと思うのだが・・・まあいいか。飲み終わりの頃、日が変わる1分前にフェリーが出港する。

(*2)この年は予約をとるのが遅れたので、少し高いベッドの切符を買うことになった。

アプローチ2日目

2001年7月31日
フェリーにて移動=苫小牧港=JR室蘭本線苫小牧駅(泊)

 苫小牧に着くのは夜の19時過ぎなので、けっこう暇である。ただぼーっと寝る時間が続く。だが今回のフェリーは去年と比べて揺れが強い。私は乗り物酔いはほとんどしないので大して気にならないが、八木沢は少しきつそうである。その揺れも昼過ぎにはだいぶ弱くなる。カップラーメンを食べたり、ロビーに置いてある古いマンガ本を読んだりして時間をつぶす。16時に三井が気象を取る。読み方はあいかわらず良く分からんが、そんなによくはないのだろうということはわかる。

 20時少し前に苫小牧港に到着。やはり北海道、しかも夜なのでだいぶ肌寒い。バス停の前にザックを置くのだが、私のザックは安定せずに倒れる。これはパッキングが下手ってことなんだよな、と思う。あんまり進歩してない・・。バスで苫小牧駅へ。通路の端で、みんな縦に並んで就寝。人に結構見られる。

アプローチ3日目

2001年8月1日
JR室蘭本線苫小牧駅=追分=新得=JR富良野線上富良野駅(泊)

 まず上富良野駅まで向かわなければならない。だがなんと私はそこまでどう乗り継ぐかを全然調べていなかった。鉄(てっ)ちゃんである中山からお叱りを受ける。途中まで沢パーティーと同じなので、大体付いていけばいいかな、と思う。適当すぎ。どこの駅だか忘れた(*3)が、乗り換えのときに沢パーティーと別れる。今回の沢は厳しいから失敗するかも、という話をする。でも沢がうまくいって大雪山縦走が失敗したら笑いものである。そんなことにはならないであろうと思う。

(*3)JR根室本線新得駅。大雪山に行く縦走パーティーは富良野方面へ、知床へ行く沢パーティーは釧路へ向かった。

 電車に乗っている間に計画書をなんとなく眺めていて気付いたのだが、7月30日の次の日が8月1日になっている。31日を忘れたのである。連絡人の上原さんに電話して訂正する。こんなところにも適当さが現れるのだなぁ。乗り換える富良野駅で少し時間がある。私は姉貴にラベンダー版キティーちゃんを買って宅配。他の3人はラーメンを食べたのかな。私は適当にぶらつくが、別に面白いものはない。へそ祭りは少し前に終わってしまったよう。残念。

 上富良野駅に15時ぐらいに着く。聞くところによると、十勝岳温泉登山口に泊まるのは難しいらしい。タクシーを朝一に予約しておく。このときちょうど祭りがあったらしく、三井と八木沢は縁日を見に行く。

 ここで重要な失敗を発見する。なんとCLの私が、エアリアマップはおろか2万5千分の1の地図までまるまる忘れてしまったのである(後で見たら部室にあった)。これが最大の"適当だなぁ"である。戸部に言ったら、呆れながらも「別にいいんじゃない、CLは地図見ないし(*4)」ということなので、一応戸部の地図をコンビニでコピーして済ませる。結局最後まで全然見なかったが。 ギャラリーフェイクの廉価版(紙が安いやつ)を読み、縁日で買ってきた食い物をつまんで時間をつぶす。そのまま駅の中で就寝。

(*4)全然よくないのだが、その場ではそう言うしかないだろう。CLはChief Leader、すなわちリーダーをさす。主にパーティーの先頭であるトップが地図を見るが、隊がバラバラになる可能性もあるので、全員持つのが原則である。ただ、大雪山は道がよく整備されているので、あまり必要ないのも確かである。

commented by Nakayama