2日目-3日目 |
2002年1月5日-6日 |
|
翌日、相変わらずの天気だ。朝は雪はそう強くなかったが、やはり昼からは酷い。なんかあまり覚えていない。皆適当に滑って適当に切り上げた。バスの待ち時間、食堂でうだる。この時私は地酒を呑み、かなり気持ち良くなっていた。升酒は体の疲れをとり、心を癒す様だ。皆、何やってんだこいつ、みたいに言っていたが、堀井さんはうらやましそうに見ていた。皆帰ることに気持ちが傾き、呑むことはどうでも良さそうだ。これが後に恥ずかしい結果を招いたのかな? |
|
|
帰りのバスの道中、私は当然の様に眠りこけた。車のエンジンのリズムに乗って。小一時間経過しただろうか、ふと目を覚ますとエンジン音が単調であった。目を擦り時計を見ると17時ちょっと。信号待ちだろう、また眠ろうとする。浅い眠りの中一寸、そういえばさっきからエンジン音が変わらない様だ。時計を見ると30分たっていた。窓の外は・・・あれ、見覚えがある。横を見ると戸部氏、腕組み。おそるおそる三井「なんかあまり進んでいないんじゃないんですか。これ、どれ位ですか?」うんざりして戸部氏「あぁ?一時間弱。」・・・どうやら渋滞に巻き込まれた様だ(*1)。 |
(*1)正月の帰省ラッシュだったようだ。 |
|
更に一時間。運転手「えー、ただいま湯沢インター手前で渋滞に巻き込まれた模様です。もうしばらくお待ち下さい。」何やら無線でやり取り。そのうちトイレを所望する客幾人か。応えて運転手「しばらく動きそうに無い様なので、トイレを済ませたい方はすぐ先のガソリンスタンドで手短にお願いします。」瞬く間にトイレの前には行列が並び、待っている人達や休みたい人達こぞって店内へ。食料物資はあれよあれよという間に無くなって、方やお店のおっちゃん空前絶後の大繁盛。車内へ戻ると、全然動く気配の無い模様。その内100m先にスーパーがあるとの事。この頃にはもう、車内アナウンスにて、東京の終電には間に合いそうには無い、どうしてもと言うなら、歩いて湯沢から新幹線に乗る様にとの事。車内は大騒動。家にメールを送るもの、電話するもの、レポートや仕事の悩みが一気に噴出していた。4, 5時間したろうか、進んだ距離約50m。私達はパンや飲み物をスーパーで購入し、満足していたが、不満げな漢一人。彼の名は堀井。何故だろう?こんな問いは愚問なのだろう。彼はバスに乗るとき、酒を買うかどうか迷っていたのだ。今となってはその後悔が彼を包んでいるのだろう。 |
|
|
そんな中、ある情報が舞い込んできた。「少し先に行ったところに酒屋があるらしい。」彼の目が輝いた。堀井氏「ちょっと俺酒買ってくる。」その時は既に、渋滞に巻き込まれてから4時間強は経っていた。そろそろ動き出すんじゃないのか?そんな気持ちが皆の中を去来していたが、まぁ、間に合うだろうと、急いでいってこーい。皆軽い気持ちだ。ただ運転手は早くお願いします、と。もう、耳たこだ。しかし、しばらくして動く気配。車の皆歓喜のざわめき。ざわ ざわ。その内、運転手の点呼。ワンゲル一同に戦慄。堀井氏に電話・・・つながらず。我等に焦り。我等の番・・・つながったぁー!運転手には「すいません、連れがちょっと。」焦る戸部氏「堀井今どこにいる!?」応えて堀井氏「もうちょい、ん?湯沢インターまであと2kmだって。」戸部氏「2キロォー?」その声が車内に響く。前にいるヤンキー風の男から野次「まじかよ、あいつらの連れ。しんじられねー!」こいつ等、さっきから動きそうだったのが解からなかったのかよ、馬鹿じゃねー。車内にはこういう空気が流れていた。戸部さんは、渋滞が抜けるまでに来なかったら置いていくことを本気で考えていた。ゆっくりと走っていると、とうとう堀井氏が。「お前は、ナッパ戦でいつまでも登場しなかった悟空かよ!」皆心の中でそうつっこんだに違いない。彼は何事も無かったかのように通路を通り、そのまま椅子に座った。そのとたん車はスイスイと。彼が皆を待たせていたのか・・・。時間にして15分弱、私達は針のむしろだ。後ろのほうに座っていた俵田さん達は他人の振りをしていた。堀井氏は独りで酒を呑み、誰も相手にはしなかった。悲しいな、堀井さん、ホロリ。でもね、ああいう時は車内の皆に謝ったほうが良かったのでは。 |
|
|
その後はさっきまでが嘘のようにスイスイ進み、始発の頃には東京に着いた(*2)。なんだか、今回のスキーは切なさのみが跡に残った様だ。私が企画した事がこうなったので尚更だ。今回は正月明けの帰省ラッシュにぶつけてしまった訳で、私のミスなのだろう。これからは気をつけよう。ま、本来スキーというものは非常に楽しいものなので、これで嫌にならず、がんがん行なってほしいものだ。 |
(*2)確か総武線の始電で帰った。 |
|
後日談としては、俵田さんの腰がこの長時間の座りに耐え切れずやられてしまい、会津駒のトレには来られなかったそうな。めでたくなし、めでたくなし。 |
commented by Nakayama |