東京工業大学ワンダーフォーゲル部

2001年フリーワン - 槍ヶ岳北鎌尾根

2年 永谷 達也 Nagatani Tatsuya
メンバー:斎藤(4), 戸部(3), 永谷(2)

1日目

2001年9月26日
東京=信濃大町=高瀬ダム…北鎌沢出合(泊)

 前期テスト後の秋休み、斉藤さん(M1)、戸部さん(4)、自分の3人で憧れの北鎌尾根へ行って参りました。今回はクラシックルートである湯俣から入渓するルートをとった(*1)

(*1)北鎌尾根へは、古くは湯俣温泉から入る。近年では中房温泉から表銀座を縦走し、大天井岳の南から貧乏沢を下って北鎌沢出合に下るルートが多くとられる。たぶんテントを持たず小屋泊で行けるからだろうが、大天井ヒュッテ/大天荘から1日で槍ヶ岳山荘へ行かなければならないため、かなりきついと思う。

 初日、タクシーで高瀬ダムへ、のんびり2本で湯俣(*2)。自分と斉藤さんは沢足袋に履き替え入渓する。渡渉は2, 3回という話だったがそれは最低限の話のようで、困難なへつりを行うより、沢が曲がるごとに渡渉した方が楽であった。天気にも恵まれ4時間ほど沢歩きを楽しんで北鎌沢出合で一泊。戸部さんは登山靴しかなかった為非常にお疲れになってしまった。きれいに整地された場所であり、焚き火もOKという完璧なテン場であった。翌日に備え4時くらいには就寝。

(*2)湯俣温泉。高瀬ダム堰堤からダム奥の湯俣温泉まで歩く。

2日目

2001年9月27日
北鎌沢出合…北鎌平(泊)

 2日目。朝一で北鎌沢右俣を駆け上る。右俣は途中から足場が悪く傾斜も急で休むタイミングを逃した自分達は800m程一気に高度を稼ぎコルに到着し登山靴に履き替える。北鎌尾根に立ち俄然気合が入る。小ピークを巻くと独標が聳え立つ、巨大な岩の塊にしか見えない独標はなかなかの見ものである。独標を裏から登ると、凶悪そうな稜線の先に目的である槍ヶ岳が望める。この後は無難にこなし北鎌平に2時過ぎに到着。その頃ガスが出てきて槍の穂先が見えないため一泊を決定する。

3日目

2001年9月28日
北鎌平…槍ヶ岳…横尾(泊)

 3日目。夜の雨音も止み、朝外を見ると雪である。天気予報ではすぐに止みそうなので笑いながら待機決定。10時過ぎ雪が止んだので出発。雪が着いた稜線を少し進むと槍穂先の取り付きである。98年の群発地震でルートが楽になった為ロープを出すこともなく山頂にあっさり到着。山頂には一人しかいなく拍手喝采で迎えられるということはなく、ちょっと切ない(*3)。12時過ぎに槍ヶ岳山荘に到着。槍沢を下り横尾でビールの祝杯。

(*3)北鎌尾根から来ると、山頂の裏にひょっこり頭を出す。ほとんどの人は南側の槍ヶ岳山荘から来ているため、山頂がごったがえしていると、拍手で迎えられるらしい。

4日目

2001年9月29日
横尾…上高地=松本=東京

 次の日は上高地からタクシーで終了。エスケープがないという事が難しさの一つとされているが、よほどの大雨でない限りルートは大丈夫であろう。技術的にも沢を何本か行ったことのある者なら問題ないと思う。体力的につらいものは有るがトレ山、合宿と越えてきた人なら大丈夫だろう。ルートファインディングも迷ったら上を覚えておけば良い。沢あり、クライミング要素あり、百名山あり(*4)と完璧なルートであり、臆することなく挑戦していって欲しい。心に残ることは間違いないはずだ。

(*4)槍ヶ岳は日本百名山の一。

commented by Nakayama